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映画、書評、ジャズなど

サントリーホール25周年記念 ガラ・コンサート

http://www.suntory.co.jp/suntoryhall/sponsor/111001.html
 サントリーホールで年1回開催されるガラ・コンサートを鑑賞してきました。今回で25周年とのこと。

 大人数の津軽三味線で幕があき、ウラディーミル・アシュケナージとヴォフカ・アシュケナージ父子によるラヴェルのピアノ演奏、日野皓正によるチャップリンの♪Smileが続き、サー・ジェームズ・ゴールウェイのフルートによる♪『カルメン』第3幕への間奏曲、♪モーツァルトのフルート四重奏、そしてチャイコフスキー国際コンクールで優勝した経験を持つ上原彩子さんのリスト♪愛の夢、イ・ムジチ合奏団による坂本龍一の♪ラストエンペラーのテーマ、ヴィヴァルディの♪田園風と演奏が終わったところで第1部終了。

 第2部はオペラ中心の構成で、ジュゼッペ・サッバティーニのオーケストラ指揮により、バスのディヤン・ヴァチコフ、テノールのフランチェスコデムーロ、女性ソプラノのダヴィニア・ロドリゲスらによる歌声が披露されました。

 第3部は、中国人の指揮者タン・ドゥンの交響曲、各地の楽団でコンサートマスターを務めるヴァイオリニストが一同に集結した♪クライスラー・メドレー、そして最後はお決まりの観客参加のエルガーの♪威風堂々の合唱で終了。

 あまりにも多岐の分野にわたり、それぞれの演奏も短いものではありましたが、超一流の音楽家が勢揃いしたコンサートの迫力はやはり凄いです。

 注目されるのは、中国人指揮者で作曲家のタン・ドゥンでしょう。湖南省の“編鐘”と呼ばれる鐘を採り入れた演奏は独特で、ヨーロッパの交響曲とはひと味違ったスケールの大きなアジア的交響曲ともいうべき音楽を追究されているような感じを受けました。

 テノールのオペラ歌手のフランチェスコデムーロも大変良く通る美声で観客を魅了していました。つい3週間前に出産したばかりというソプラノのダヴィニア・ロドリゲスも素晴らしい声を披露していました。

 楽団のコンサートマスターが勢揃いした♪クライスラー・メドレーも圧巻でしたし、フルートのゴールウェイとハープの吉野直子さんのデュオによる♪カルメンも素晴らしかったです。


 こういう世界最高峰のエンターテイメントが堪能できるのは、やはり東京の最大の魅力のひとつでしょう。

 サントリーホールの立地も、入口の前にカフェが並ぶ広場があるなど、非常に良いところに建てられたように思います。休憩時間に大勢のタキシードやドレス姿の観客が広場に出て佇んでいる光景は、日本ではなかなか見られません。

 今回も大変素晴らしい演奏を堪能させていただきました。