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映画、書評、ジャズなど

「王様と私」★★★★

 バンコクに行ってきたばかりなこともあり、見てみたくなった作品です。

 19世紀半ばのタイの王様の宮廷に、イギリスから未亡人のアンナ夫人が家庭教師として招かれてきた。アンナは宮廷の傍らに住居を設けてもらう約束であったが、宮廷の中に住むこととなり、王様の子弟たちを相手に教えることとなる。

 あるとき、タイが英国から野蛮とみなされていることを知った王は、アンナの助言に基づき、英国の大使らが来たときに盛大にもてなすこととする。歓迎の晩餐で披露された演劇は、アンクルトムの小屋をモチーフにアレンジしたものであり、英国の大使らはその創造性に大いに感銘を受け、成功裏に終わる。

 その後、ビルマから王様に献上されたティアン妃は、恋人とともに脱走を図る。厳しい追跡の結果捕らえられたティアン妃は、鞭打ちの刑に合うところであったが、アンナの懇願によって王様は刑を回避した。アンナは王様の取り巻きから糾弾され、王様もこれを契機として体を崩してしまう。

 アンナは帰国を決断し、死の淵の王様の下へ赴く。王様はアンナにとどまるように懇願し、アンナは跡を継ぐ幼い王様をサポートするためにとどまることを決意したのだった。。。


 王様とアンナが♪Shall We Dance?を踊るシーンはとてもエキゾチックで素晴らしいシーンです。

 王様のモデルは、積極的に西洋文明を採り入れようとしたラーマ4世で、彼が英国人のアンナ・レオノウェルズを家庭教師として招きました。このアンナの自伝を基にマーガレット・ランドンが小説家したものが原作となっています。
 自伝の内容が必ずしも全て真実とは言えず、また、この映画自体タイでは上映禁止となっているようです。

 この映画はオリエンタリズムの視線がたっぷり盛り込まれています。アンナが世界地図を教えるシーン、奴隷制の問題を指摘するシーン、そして何よりも王様がアンナに心を寄せていく様子、、、おそらくタイの人々から見ると屈辱的に感じることでしょう。

 こうしたシーンがうるさく感じるところもありますが、荘厳なミュージカル映画として楽しめるものであることには変わりません。