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映画、書評、ジャズなど

「マンハッタン」★★★★

 ウディ・アレン監督の初期の傑作で、監督自らも出演した作品です。

 中年に差し掛かったアイザック(ウディ・アレン)は、元妻のジル(メリル・ストリープ)が女性の恋人を作ったために破局。しかも、ジルはアイザックとの結婚生活についての暴露本の出版を予定していた。しかも、アイザックは17歳の高校生トレイシーと恋愛関係に陥っていた。

 そんなとき、アイザックは友人エールの不倫相手のエミリーに出会った。最初はお互い相性の悪さを感じていたが、やがてアイザックはエミリーと恋に落ちる。トレイシーがロンドンへ演劇の勉強に出発するのを期に、アイザックはトレイシーと別れることを決意する。

 しかしエミリーは再び元の恋人のエールの元へ戻ることをアイザックに打ち明ける。アイザックはロンドンに飛び立とうとするトレイシーとのよりを再び戻そうとするが、トレイシーは冷めた態度でロンドンに発ったのだった。。。


 ストーリーは、女性に妻を奪われ、未成年と恋愛をするどうしようもない男のどうしようもないたわいない恋愛ゲームなのですが、この作品の最大の売りはバックを流れるジョージ・ガーシュインの曲です。冒頭の♪Rhapsody in Blueに始まり、次から次へとガーシュインの名曲が流れ続けます。マンハッタンとガーシュインがこれほどまでに相性がいいのは当然と言えば当然なのですが、改めてその相性の良さを痛感しました。

 作品中のマンハッタンの情景は実に美しく、そんなマンハッタンが舞台だからこそ、この映画のストーリーも映えてくるような気がします。

 ウディ・アレンといえば、今でもNYのジャズ・クラブでクラリネットを演奏することで知られていますが、そんなアメリカ音楽好きの監督ならではの美しい作品です。