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映画、書評、ジャズなど

アート・ペッパー「ジ・アート・オブ・ペッパー」

ジャズ

ジ・アート・オブ・ペッパー

ジ・アート・オブ・ペッパー

 久々にジャズの名盤紹介です。アート・ペッパーには「ペッパー・ミーツ・ザ・リズム・セクション」という大名盤がありますが、この「ジ・アート・オブ・ペッパー」もほぼ同時期に録音された絶頂期の作品です。アート・ペッパーの哀愁的な魅力が存分に発揮された名盤で、とてつもなく奥深い闇を抱えた音が散りばめられています。

 ♪SUMMERTIMEや♪BODY AND SOULといった大定番の曲ももちろん素晴らしいのですが、お勧めはコール・ポーターの♪BEGIN THE BEGUINEとエルネスト・レクオーナの♪THE BREEZE AND Iの2曲です。

 これらの曲はアート・ペッパーがこよなく愛した曲らしいのですが、いずれも背筋がぞくぞくするほどの名演奏です。♪BEGIN THE BEGUINEの冒頭でアート・ペッパーのサックスに途中からチャック・フローレスのドラムが割り込んでくる掛け合いがとても素晴らしく、また、♪THE BREEZE AND Iではピアノのカール・パーキンスの途中のソロがとても美しく切ない旋律となっています。

 ちなみに、♪BEGIN THE BEGUINEのBEGUINEとはカリブの島々発祥の変則的な構成のリズムだそうで、それを英語のBEGINと掛け合わせたのがコール・ポーターのこの曲です。

 静かな夕暮れどきや静寂の夜にとても似合うアルバムです。ちなみに、私は最近の夕暮れ時のドライブでこのアルバムをBGMとすることにはまっています。