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「カクテル」★★★

カクテル [DVD]

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 先日BSで放送されていたのを見ました。

 兵役から戻ってNYにやってきたブライアン・フラナガントム・クルーズ)は、金融業界の就職を目指すが挫折。ふと足を踏み入れたバーに雇われる。バーのオーナーのダグ(ブライアン・ブラウン)からバーテンを教わりながら、一流のバーテンに成長し、ダグとのビジネスも計画するが、ダグと喧嘩し、ジャマイカに向かう。

 ブライアンはジャマイカでバーテンに勤しんでいたが、そこで画家を目指すジョーダンと出会い、恋に落ちた。そこにお金持ちの美女と結婚したダグもやってきて2人は再会を果たす。

 ブライアンはちょっとした賭けのために実業家の女性ボニーに手を出し、それを目撃したジョーダンは傷心でNYに帰ってしまう。

 ボニーと共にNYに戻り、ボニーの仕事に携わろうとしたブライアンだったが、うまくいかず、再びジョーダンとよりをもどそうとする。ジョーダンはブライアンを許すことができなかったが、ブライアンの子どもを妊娠していることを告げる。

 ブライアンはジョーダンの実家に出向き、父親と掛け合うが、父親の許しは到底得られてなかった。実家が裕福なジョーダンの父親は、ブライアンが金目当てであると疑っていた。

 ダグは私生活もビジネスも成功を収めていたかのように見えたが、突然自ら命を絶った。

 ブライアンはジョーダンと幸せに暮らすことを決意し、強引にジョーダンを実家から連れ出し結婚する。2人は周囲に祝福されながら、新たな人生のスタートを切ったのだった・・・。


 この作品のストーリー自体は、振るとカラカラと音がなりそうなくらい中身が空っぽなのですが、サントラは充実しています。映画以上に大ヒットしたサントラの中の印象的な楽曲が次々と繰り出してきます。サントラの曲があって後からストーリーが作られたのではないかと疑いたくなるほど、サントラが前にせり出してくる作品です。

カクテル

カクテル

 中でも有名な曲はビーチボーイズの復活曲♪Kokomoです。かつてのパワーはもちろん感じられませんが、成熟した彼らの雰囲気も決して悪くはありません。

 このほかにも、80年代ポップスを代表するグループの一つであるスターシップの♪Wild Ageinや、これも大ヒットとなったボビー・マクファーリンの♪Don't Worry, Be Happyなど、当時を懐かしく思い出させてくれるような曲が次々と登場します。