- 出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント
- 発売日: 2004/11/25
- メディア: DVD
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白人のコルネット奏者のディキシー・ドワイヤー(リチャード・ギア)は、あるジャズクラブで爆破事件に遭遇し、偶然にギャングのボスのダッチを救ったことから、ギャングの世界に入り込んでいく。ダッチに呼ばれて参加したパーティーで出会ったのがダッチの恋人のヴェラだった。ヴェラはダッチの愛人であったため、ディキシーに惹かれたものの、ダッチから離れることができなかった。
やがてディキシーは、コットンクラブのオーナーであるオウニーの紹介でハリウッドに進出し、ダッチの元を離れて人気を高めていく。
ヴェラはダッチの支援でナイトクラブを持つようになるが、ダッチの元をますます離れられなくなる。
やがてダッチは殺される。ディキシーとヴェラの間の恋愛に障害はなくなり、2人は共に西海岸に旅立っていく・・・。
1920年代の好況期に禁酒法の影で多額のお金が動いていた当時のハーレムの雰囲気が良く伝わってくる作品です。白人客専用のコットンクラブで黒人が演奏する様子や、黒人が多くの高級ジャズクラブから閉め出され、黒人のみが集まるクラブで楽しんでいた様子、白人と黒人の混血の微妙な扱われ方など、人種差別をベースに社会が成り立っていたこともよく分かります。また、白人の中でも、アイリッシュやイタリア系など、様々な人種に区分がなされ、それぞれの間の微妙な関係も覗うことができます。
この作品では、主人公の白人ディキシーを柱とするストーリーと平行して、黒人タップダンサーのサンドマンが激しい人種差別を受けながらも、黒人としてのサクセスストーリーを登っていくストーリーも進んでいきます。
この2つのストーリーがコットンクラブを舞台に別個に展開していくのですが、できれば、ディキシーのストーリーとサイドマンのストーリーとがもう少しリンクしてこれば、深みのある作品に仕上がったのかな、といく気がします。
リチャード・ギアもこの作品の配役としてはちょっとスマート過ぎたか?という気もしました。