- 出版社/メーカー: ハピネット
- 発売日: 2006/10/27
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材木工場で働くノアは、良家で育つアリーに一目惚れをし、精力的なアタックの末、2人は恋に落ちる。しかし、アリーの良心は2人の恋愛を認めず、やがて2人は離れ離れになっていった。ノアは1年間毎日アリーに手紙を出し続けたが、返事はなかった。
ノアは戦争で出兵し、アリーは傷病兵の治療に従事する。やがてアリーは、たまたま治療した金持ちの子息ロンと再会して恋に落ちる。
ロンと結婚間近のアリーはふと目にした新聞でノアの記事を見つける。ノアは、かつて恋愛していた頃に2人きりで過ごした古い民家をきれいに改築した家をバックに立っていたのだった。
アリーは思い立ってノアの元へ向かい、2人は再会する。アリーは迷った末にロンを捨ててノアと過ごすことに決めた。
・・・こうした話を年老いた認知症の妻に聴かせていたところ、妻はようやく夫を認知したのだった。2人はやがて同じベッドの上で仲睦まじく息を引き取っていった。。。
私は原作を読んだことがありませんが、その上であえて言わせてもらうと、映画化する上でもう少し表現方法に工夫の余地があったのではないかと思います。例えば、冒頭部分のノアとアリーが恋に落ちるシーンもどこかぎこちなくて、なぜ2人が家柄の差を越えた恋愛に陥らなければならなかったのかが今ひとつ伝わってきません。
さらに、若かりし頃のノアと年老いた妻に寄り添う穏やかな夫のイメージがどうも一致しません。これはキャスティングの問題でしょうか??
結局、深みのある心理描写がどこにも見られず、ただのお涙頂戴ものの作品に終わってしまった観があります。
題材がよい分、何とも残念な作品でした。