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今治ジャズタウン2010

http://imabarijazztown.net/
 8月21日(土)と22日(日)は今治ジャズタウンの日です。日曜日が所要のためどうしても行けなかったので、21日(土)に行ってみることにしました。

 2日目はホールでメインステージが行われるのですが、1日目は今治市内10カ所以上でばらばらにライブが開催されるというスケジュールだったため、どのライブ会場に足を運ぶか迷うところでしたが、しまなみ街道伯方島で行われる猪俣猛ジャズテットを見に行くことにしました。

 途中、今治駅近くのジャズ喫茶「マニアナ」に寄ってみたものの、マスターははずしていたため、そのまま伯方方面に向かいました。途中、来島海峡の展望台と大島の亀老山展望台に立ち寄ってみましたが、天気にも恵まれ、大変素晴らしい絶景でした。特に亀老山展望台は西側の方角に向かって来島海峡大橋が一望でき、夕暮れ時に来たら最高だろうなと思いました。
↓↓〔来島海峡展望台〕

↓↓〔亀老山展望台〕

 さて、伯方島はどうやら花火大会と重なっていたらしく、会場周辺はかなり混雑していました。

 今日のステージは、猪俣猛(ds)、右近茂(ts)、曽根麻央(tp)、八木隆幸(p)、ジャンボ小野(b)といったメンバーでしたが、中でも注目されたのが18歳高校3年生の曽根麻央さんです。名前からして女性かと思いましたが、背の高い優しそうな男性です。

 曽根さんは、もう間もなくすると、バークリー音楽院に留学するそうですが、特待生で学費免除の扱いなのだそうです。猪俣さんも絶賛するこの方、どれほどの実力かと思いましたが、聞いてみると確かに凄い。特にアップテンポの曲ではボリューム感たっぷりで正確なトランペットを奏でます。十分な音楽センスも持ち合わせています。♪Moanin'、♪Stardustのソロパートの演奏は大変素晴らしいものでした。

 先日、寺久保エレナの演奏を初めて見たときの衝撃と同じような衝撃を受けました。アメリカ留学から帰ってきた後の活躍がとても楽しみです。

 その他のメンバーの演奏も円熟味溢れ、エネルギッシュでとても素晴らしかったです。

 伯方島という辺鄙な場所でどんな人たちがジャズを聴きに来るのだろうと少し興味深かったのですが、浴衣を着た若者たちが最前列を占め、地元のお年寄りたちが大勢詰めかけるなど、実に多種多様な年齢層が集まっており、大いに盛り上がりました。ジャズの聴き慣れている人たちも多かった印象で、こんなところでもジャズはある程度浸透しているのだと思うと少し嬉しい気持ちになりました。

 猪俣猛氏はミュージシャンたちの育成にも力を入れられているようで、愛媛県内で活躍されているジャズ・ミュージシャンの多くがこの方を慕っているようです。こういう方がいるからこそ、ジャズ文化はいろいろな場所で根付いているのでしょう。

 終わったのは午後8時少し前でしたが、とても清々しい気分で松山まで帰りました。