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映画、書評、ジャズなど

五十嵐明要@em's

http://altosax.igarashi.cc/profile.html
 久しぶりに五十嵐明要さんのアルト・サックスを聴きに行きました。五十嵐明要(As)、森田 潔(P)、谷口雅彦(B)というメンバーですが、いつもの定番メンバーで、互いの呼吸感は絶妙です。

 五十嵐さんは戦後まもない頃からジャズ界に足を踏み入れられた方だけあって、身体全体にジャズのリズムが染みついているといった感じです。とりわけ、30年代のスウィング時代の曲の演奏が弾んでいます。

 この日も♪Cloudsの演奏が最高でした。軽快なボサノヴァのリズムの中にどこか切なさが漂う難しい曲ですが、五十嵐さんのサックスで聴くと、そんな情感が満ちあふれた演奏となります。

 そして♪In A Sentimental Mood。この曲もじっくり演奏すると大変表現が難しい曲ですが、五十嵐さんの演奏で聴くのが一番です。このエリントン曲の演奏で有名なのは、コルトレーンとエリントンが吹き込んだアルバムの一曲目の演奏でしょう。

デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン

デューク・エリントン&ジョン・コルトレーン

私は、異なるジャズ世代を駆け抜け演奏スタイルもまるで違う2人がコラボしたこの異色のアルバムが大好きで、特に冒頭部分は何度も聴き込んでいますが、五十嵐さんの演奏はこれに匹敵するほどの素晴らしさです。

 この日はバラードのリクエストが多かったようですが、バラードの演奏というのはごまかしがきかず、演奏者の全人格がそのまま投影されてしまう傾向を持っているような気がします。

そんなバラードを弾きこなす五十嵐さんの演奏も、やはり誠実な人格を反映したものではないかという気がします。