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映画、書評、ジャズなど

ハンク・ジョーンズ死去

ジャズ

米ジャズピアニスト ハンク・ジョーンズさん死去
ジャズ黄金期から現代まで活躍した米国のピアニスト、ハンク・ジョーンズさんが16日午後、ニューヨークのホスピスで死去した。91歳だった。日本のレコード会社関係者が明らかにした。2月の日本ツアーでは健在ぶりを示し、洒脱(しゃだつ)なスタンダードナンバーを披露したが、3月下旬に体調を崩して入院し、数日前にホスピスに移っていたという。 (2010年5月17日asahi.com)

http://www.asahi.com/showbiz/music/TKY201005170231.html

 ジャズの黄金期がついに幕を閉じたか、、、という寂しい気持ちに襲われます。ジャズが全盛だった頃を駆け抜けた最後の生き証人だったと言っても過言ではありません。

 ジャズ最大の名盤であるキャノンボール・アダレイの“Somethin' Else”にも、ハンク・ジョーンズの名前が誇らしげに刻まれています。

Somethin' Else

Somethin' Else

 個人的には、ハンク・ジョーンズのステージを見たのは、2008年の東京JAZZでN響と共演したときのみです。年を感じさせないキリッとしたピアノ演奏ではありましたが、率直に言えば、バックの圧倒的なオーケストラの音量にはさすがに叶わないなぁという感想を持ちました。しかし、エリック・スターンを始めとするクラシックの大御所たちが、ハンク・ジョーンズに多大な敬意を表しながら演奏に臨んでいた姿が印象的でした。それほどハンク・ジョーンズは畏敬の念で見られていたということです。

 2008年にはNational Medal of Artsを受賞され、当時のブッシュ大統領と談笑する誇らしげな姿が印象的です。

http://www.nea.gov/news/news08/medals/Jones.html

His versatile performances blend swing with elegance and sophistication.

とありますが、ハンク・ジョーンズは“elegance”, “sophistication”という言葉がもっとも似合うジャズ・ピアニストだったように思います。

 折しも今日のニュースには、スイング・ジャーナル誌の休刊が報じられています。

ジャズ専門誌・スイングジャーナル休刊へ 広告収入不振
ジャズ専門誌「スイングジャーナル」が、6月19日発売の7月号で休刊することがわかった。発行元のスイングジャーナル社(東京)によると、レコード業界の不振で広告収入が落ち込んだため。創刊は1947年で、最盛期の70、80年代は約30万部を発行したが、近年は部数が減少していたという。同社は「復刊の可能性を模索する」としている。同社発行の月刊音楽誌「アドリブ」も5月号で休刊している。(2010年5月17日asahi.com)

http://www.asahi.com/culture/update/0517/TKY201005170418.html
 これも、日本のジャズ史の一時代の終焉を意味するのでしょうか。。。

 日本と米国で重なった寂しいニュースに思わず気分が沈む一日でした。

 何はともあれ、ハンク・ジョーンズのご冥福をお祈りいたします。