- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 1999/03/17
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ホー(ティ・ロン)とマーク(チョウ・ユンファ)は偽札製造組織の第一線で活躍していた。ホーの仲良しの弟キット(レスリー・チャン)は警察官になった。
ホーは取引のために向かった台湾で裏切りにあって逮捕され、3年間の刑期を過ごすことになった。マークはホーに対する裏切りの仇を取った際に足を撃たれて足が不自由な身となってしまった。
ホーが刑期を終えて娑婆に出ると、組織を仕切っていたのはかつての弟分のシンで、マークもシンに仕える身に成り下がっていた。弟のキットは兄であるホーが極道の身であることから、警察内の昇任も認められず、ホーと距離を置こうとする。ホーは極道から足を洗い、弟のキットと仲直りしようとするが、キットは兄を許そうとはしなかった。
ホーとマークを執拗に襲うシンに対し、ホーとマークはやがてシンに対する復讐を決意する。2人はシンの組織の秘密が入ったディスクを奪い、それと引き替えに香港から海外へ逃亡を企てたが、シンは波止場に組員を集結させ、激しい銃撃戦が始まる。
ホーはシンのディスクを弟のキットに渡していた。キットも波止場に駆けつけ銃撃戦に加わるが、ホーとシンの直接対決でやがてホーの銃弾が切れると、キットはホーにそっと自分の銃を手渡し、シンに対する復讐を助ける。ホーは弟のキットの手錠に自らの手を通し、もう一度やり直すために自ら逮捕されたのだった・・・。
兄のホーと弟のキットの心理的な駆け引きの描写が何とも物悲しくて、絶妙です。ラストの場面でキットがホーに自分の銃弾を手渡すシーン、そして、ホーがキットに自分を逮捕させるシーンは、キットの憎悪の感情が兄弟愛へと変化していく過程を実にうまく表現しており、大変説得力のある結末です。この辺の映画作りのうまさは、ジョン・ウー監督が後に手がけることとなる多くの作品にもつながっている気がします。