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「007/ゴールドフィンガー」★★★★

 007シリーズの第3作目の映画です。1964年制作ということですが、当時この映画を見たらたまげただろうな、と思うほど、実に良くできた映像です。

 ボンドは金の密輸を企てる大富豪ゴールドフィンガーの追跡を命ぜられる。ボンドは巧妙にゴールドフィンガーに近づく。そして、ゴールドフィンガーの工場に侵入し、彼らが「グランド・スラム計画」なる一大プロジェクトを企てていることを知るが、ボンドはゴールドフィンガーに捉えられてしまう。

 「グランド・スラム計画」とは、大量の金塊が保管されているアメリカのフォート・ノックスの上空から神経ガスを撒いた上で、核爆弾により金塊を汚染し、金の価格をつり上げようというものであった。

 ボンドは囚われの身の中で、この計画で重要な役割を果たすパイロットの訓練を行っている女性パイロットのプッシー・ガロアと出会う。そして、プッシーの心を掴み改心させて、ゴールドフィンガーの謀略を失敗に導く。

 ボンドはその功績をたたえられて米大統領に招待されるが、飛行機の中でゴールドフィンガーと揉み合いになり、ゴールドフィンガーは機外に投げ出されて絶命する。パラシュートで脱出したボンドとプッシーは無事地上に降り立ち、救出が来るまでの間、情愛を交わすのであった・・・。


 当時にしてはなかなかすごい映像だったに違いありません。エンディングに至るまで、別に意外などんでん返しがあるわけでもなく、最後ボンドがボンドガールといちゃつく場面にたどり着くことは目に見えているのですが、それでもなぜか最後まで引き込まれてしまうのが、さすが007シリーズです。アクションあり、恋愛ありの、つくづくエンターテイメント映画の最高峰をいくシリーズです。