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Dominick Farinacci@Body&Soul

 金曜日はドニミク・ファリナッチがBody&Soulに出演していたので、1stから見に行きました。

 ドミニクはその名前からも分かるようにイタリア系で、北イタリア出身の父親とシチリア島出身の母親との間に生まれ、アメリカのオハイオ州クリーブランドで育ったトランペッターです。15歳の時にウィントン・マルサリスに見出されます。ジュリアード音楽院のジャズ科で学ぶ間、フレディー・ハバードやリー・モーガンといった数々の大物ミュージシャンたちとの共演も果たします。

 私の持っている彼のアルバムは「Besame Mucho」のみですが、醸し出す大人の哀愁漂う演奏は、とても25歳(1983年生まれ!)とは思えない円熟味です。特に「Caminamos」「Besame Mucho」といったラテン系の落ち着いた楽曲では彼の持ち味を遺憾なく発揮しています。

ベサメ・ムーチョ

ベサメ・ムーチョ

  • アーティスト: ドミニク・ファリナッチ,アダム・バーンバウム,ピーター・ワシントン,カーメン・イントレJr.
  • 出版社/メーカー: M&I
  • 発売日: 2004/09/15
  • メディア: CD
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 今回のステージは、チャリート(vo) スペシャルゲスト:ドミニク・ファリナッチ(tp) 福田重男(pf) 坂井紅介(b) 加納樹麻(ds) トニー・グッピー(steelpan)といったラインナップでした。トニー・グッピーのSteelpanも素晴らしく、坂井紅介のベースなども大変素晴らしかったのですが、終わってみるとやはりドミニクの独壇場といった印象が残りました。「Estate」の演奏はもう言うことなしです。きちっとしたスーツに身を包む紳士然とした風貌はとても25歳とは思えませんでした。

 こんな素敵なミュージシャンの演奏が間近で見られるのが、ジャズの醍醐味です。