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映画、書評、ジャズなど

ティファニー@Body&Soul

ジャズ

 久々にティファニーのライブを鑑賞してきました。ティファニー(vo) のほか、秋田慎治(pf) 吉田豊(b) 小前賢吾(ds)といったラインアップで、最大の目当ては秋田慎治のピアノです。

 Body&Soulの女性ボーカリストのライブでは、最初の1曲目はバックのトリオだけの演奏となりますが、時々素晴らしい演奏を聴かせてくれることがあります。今回の1曲目は「Stella by Starlight」でしたが、3人の呼吸がぴったり合っていて、期待に違わず素晴らしい演奏でした。ティファニーのライブは分かりやすいスタンダード・ナンバーが中心であり、伸びのある高音を前面に押し出して歌うティファニーの歌声が魅力です。好みの問題もあるとは思いますが、個人的にはバラードよりもアップテンポのナンバーの方が彼女の魅力を十分発揮しているような気がします。「S'wonderful」「It could happen to you」などでは彼女の歌声が冴え渡っていました。

 しかし、今回のライブの最大の収穫は、飛び入りでピアノを演奏した海野雅威です。昨年来ニューヨークを拠点に活動してきたものの、最近一時帰国されて日本に滞在しているようです。そのピアノの音の響き、鍵盤の左端から右端までを縦横無尽に走り回る指使い、抑揚の使い方、どれを取っても日本人ピアニストの最高峰に位置するのではないかと思わせる素晴らしい演奏でした。こんなすごい日本人ピアニストがいたのかと思わず唸ってしまいました。

 実は海野雅威さんの演奏は、つい最近六本木アルフィーで別のミュージシャンの演奏に飛び入りした際に少し耳にしたことがあり、そのセンスの良さは感じていたのですが、しっかりとした本格的な演奏を聞いたのは今回が初めてです。

 これだけいろいろな演奏を聴いてきていても、まだまだ知らないところに偉大な才能がたくさん存在しているのだ、ということをつくづく感じさせられた夜でした。