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映画、書評、ジャズなど

川嶋哲郎@六本木アルフィー

哀歌/AIKA

哀歌/AIKA

 久しぶりに六本木アルフィーに足を運びました。川嶋哲郎(sax) 田窪寛之(p) 安田幸治(b) 長谷川学(ds)というメンバーです。川嶋哲郎のサックスもさることながら、他の若手ミュージシャンたちのレベルの高さに驚かされました。

 今回披露された曲は、最新アルバム「AIKA」からのものが多かったようです。ルグランの「You Must Believe In Spring」、かつてソニー・ロリンズの演奏から多大な影響を受けた「Easy Living」が大変印象的な演奏でした。

 川嶋氏のサックスは初めて聴いたのですが、これは間違いなく日本のサックス・プレイヤーの最高峰の演奏でしょう。バラードからフリー・ジャズ的な演奏まで幅広いテクニックが次々と披露されていきます。「You Must Believe In Spring」の最初のソロ演奏は圧巻でした。

 この川嶋氏の演奏をしっかりと支えているのが、ピアノの田窪寛之です。まだ27歳とのことでしたが、その硬軟交えた演奏は円熟味すら感じる落ち着いたものでした。楽譜に一切目をやることなく演奏する姿に卓越したセンスを感じました。

 さて、途中で演奏された曲に「暗い日曜日」という曲がありました。 これはフランスのシャンソンの曲なのだそうですが、自殺ソングとして有名なのだそうです。つまり、その歌詞の内容が恋人の死を嘆くものなのだそうで、現にこの曲を聴いて自殺した人もいるのだとか。サビの部分は誰しもが聴いたことがあると思いますが、川嶋氏のサックスが大変さえ渡っていました。

 アンコールは「A列車で行こう」でさわやかにしめられ、実に後味のよいライブでした。