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映画、書評、ジャズなど

「インファナル・アフェア2」★★★★☆

映画

 昨日に引き続いて「インファナル・アフェア2」を鑑賞しました。

 インファナル・アフェア1で激闘を繰り広げたウォン警視とマフィアのボスのサムの友情、そしてラウとヤンがスパイとして送り込まれた真相を、前作よりも時代を遡って描いた作品で、前作同様、緻密な心理描写に心底感服してしまいます。

 香港を牛耳るマフィアのボスのンガイ・クワンが殺害されたあと、マフィアの跡継ぎを巡る抗争が始まる。サムはそんな中、静観を貫き、結局ボスの地位を継いだのはクワンの次男のハウだった。

 他方、サムの妻のマリーはラウを警察組織に潜り込ませる。ウォン警視は逆にマフィア組織に警察官を強く志望するヤンを送り込む。実はヤンはハウの異母兄弟だった。

 ハウは自分の父親を殺害した犯人を突き止めようとし、ついに、ウォン警視がサムの妻をそそのかしてクワイを殺害したことを突き止める。

 ハウはサムをタイに派遣して殺害することを試みたが、サムは一命を取り留め、しばらくタイに滞在する。サムの妻はハウの手によって殺害された。その後、サムはウォン警視の計らいで香港に戻るが、そこでハウと直接対峙することになる。

 ハウはタイに残されたサムの家族を人質に取ったが、逆にサムは、タイの友人を使ってハワイにいたハウの家族を人質に取っていた。ハウは駆けつけた警察官の手によって射殺される・・・。


 この「インファナル・アフェア2」を見ると、ウォン警視とサムの間には非情の中にも深い友情が入り込んでいることが分かります。警察組織とマフィア組織という本来真っ向からぶつかりっぱなしの関係に深い友情が入り込んでいる、そういう微妙なバランスの下で成り立っている関係をこの作品は巧妙に表現しています。何とクールで美しい関係であることか。

 サムの妻の気丈な生き方にも心を打たれます。夫がマフィアのボスの地位を継ぐことができるよう、マフィアのボスを殺害し、自分の命も結局落としてしまう、、、何とも切ない生き方です。

 こういう巧妙な心理描写というのはハリウッド映画ではなかなか表現できないでしょう。

 いよいよ3作目を見るのが楽しみになってきました。