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映画、書評、ジャズなど

「ローズマリーの赤ちゃん」★★★★

ローズマリーの赤ちゃん [DVD]

ローズマリーの赤ちゃん [DVD]

 主人公ローズマリーの赤ちゃんが、幼児の生け贄として捧げるカルト教団に狙われるという内容のロマン・ポランスキー監督の作品で、ホラー映画の古典のような作品です。

 ローズマリーとその夫ガイの夫妻は、ニューヨークの古いアパートメントに引っ越してくる。ところが、そのアパートには不吉な噂がつきまとっていた。隣の部屋には老夫婦のカスタベット夫妻が住んでいたが、カスタベット夫妻から異臭を発するペンダントをもらった女性が飛び降り自殺するという事件が発生するなど、不吉な前兆が起こっていた。

 ところが、ローズマリーもカスタベット夫妻から同じ異臭がするペンダントをプレゼントされる。そして、ローズマリーはある日妊娠をするのだが、妊娠をした晩、ローズマリーはカスタベット夫妻から差し入れられたデザートを食べて意識を失い、そして、大勢の人々に囲まれて朦朧としている夢を見たのだった。

 妊娠したローズマリーはカスタベット夫妻から医者を紹介され、そこで市販されていないという薬を飲まされ続けた。

 やがて、ローズマリーの友人のハッチがローズマリーの置かれた状況に気づくが、それを彼女に伝えようとする間際で倒れ、間もなく亡くなってしまった。彼が彼女に残したのは魔女について書かれた一冊の本だった。彼女は、その本の内容から、実は、カスタベット夫妻の夫の方は、かつてこのアパートメントで不気味な噂の立っていた人物の息子であることを知る。カスタベット夫妻はカルト教団の一味だったのだ。

 ローズマリーは、生まれてくる赤ちゃんを生け贄に捧げようとして狙うカルト教団で固められていることをついに知った。彼女の夫までグルだったのだ。彼女は鎮静剤を打たれて気を失っている中で出産するが、赤ちゃんは逆子で死んだと伝えられる。

 しかし彼女はアパートメントから赤ちゃんの泣き声がするのに気づき、包丁を手に泣き声のする部屋に向かう。そこでは、カルト教団が赤ちゃんを生け贄にした儀式を行っていたのだった・・・。


 それにしても、始まりから終わりまで背中に寒気がしっぱなしの作品です。製作されたのが1968年ですが、時が経てば経つほどますます恐怖度が増していっているんではないかという気さえします。

 身近に存在するカルト教団という設定が、何か実際の世界でもありそうな感じで、それがまた恐怖感を一層あおっています。

 ただ、夫までグルである中で彼女は憔悴の中であきらめるしかなく、結局最後までローズマリーが救われることはなく、見終わった後の後味は決してよいものではありませんでした。