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映画、書評、ジャズなど

CASSANDRA WILSON@BLUE NOTE TOKYO

ジャズ

http://www.bluenote.co.jp/jp/sp/189.html
 今回は、独特の世界観を築いているカサンドラ・ウィルソンのライブを鑑賞してきました。

 声量のある独特の低音ボイスが特徴の女性シンガーで、ジャンルの垣根を越えた挑戦を続けてきたシンガーでもあります。

 最近、ジャズのスタンダードを集めたアルバム「Loverly」を発売したばかりですが、スタンダードの曲に独特の解釈を加えつつ低音ボイスで歌い上げるカサンドラの歌声を生で聞くのを楽しみに足を運びました。

Loverly

Loverly

 開演後まず、バンドのメンバーのみがステージに登場し、何やら音あわせでもしているのかと思っていると、いつの間にか「Caravan」の演奏が始まっており、カサンドラが颯爽と登場します。この始まり方は大変かっこよかったです。

 それから、ジャズの定番「Black Orpheus」。カサンドラが歌うと全く別の曲のように聞こえてしまうほど、独特の解釈が加えられており、聞く人の好みは別れるかもしれませんが、聞けば聞くほどその味が伝わってくるような感じです。


 とにかく、カサンドラの低音ボイスの声量にはもの凄いものを感じます。これはCDを聴いただけでは決して伝わってきません。正しく生でこそ聴くべき歌声です。

 ステージ上の存在感は圧倒的でした。

 少し前のNewyorkerの記事http://www.newyorker.com/arts/critics/musical/2008/06/23/080623crmu_music_giddins/カサンドラは「Reluctant Diva」(いやいやながらの歌姫)と題されて紹介されています。それは、20年にわたってスターであり続けながら、バンド全体の中で脇役に徹しようとするその姿勢によるものですが、カサンドラの存在感は彼女が脇役であることを許さないほどのすさまじい閃光を放っていました。

 カサンドラの圧倒的な存在感に圧倒されっぱなしのライブは、満足感の高いものであったことは間違いありません。