- 出版社/メーカー: 東北新社
- 発売日: 2006/10/27
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あるクラブを営んでいたダングラール(ジャン・ギャバン)は、なかなか経営がうまくいっていなかったが、ある日、モンマルトルの店でカンカンを夢中で踊るニニ(フランソワーズ・アルヌール)を見て、その店を買い取って、踊り子たちにカンカン踊りをさせる店「ムーラン・ルージュ」を作ることを決意する。
ニニにはポアロという恋人がおり、また、ダングラールにもロオラという女がいたのだが、ダングラールの下でニニは踊りの練習をしていくうちに、2人は次第に仲睦まじくなっていく。
ニニは、ある中東の王子アレクサンドルに好意を抱かれ、王子はニニへの恋が叶わないためにピストルで自殺を図る。アレクサンドルは一命を取り留め、「ムーラン・ルージュ」の権利書をニニに渡す。
ムーラン・ルージュのオープン当日、ニニはダングラールが他の女性と親しげにしているのに嫉妬し、一時、出演を拒否するが、気を取り直し、カンカン踊りを披露する・・・。
最後は華やかなカンカン踊りの競演が披露されますが、このシーンが映画の一番のクライマックスです。なんだか、オーギュスト・ルノワールの絵画『ムーラン・ド・ラ・ギャレット』を彷彿とさせるようで、フランスのベル・エポックと呼ばれた華やかな時代を象徴するような場面です。
個人的には、カンカン踊りはやや品がないような気がしてあまり好きになれませんが、とはいえ、こういう華やかな歌と踊りがふんだんに盛り込まれている作品は、見終わった後、文句なく幸せな気持ちにさせられます。