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映画、書評、ジャズなど

U2ボノの言葉

文化 政治

 5月31日の朝日新聞におけるU2ボノの言葉です。
 まずは出だしの文章です。

北太平洋にある、日本と呼ばれる島国に、なぜ私がこんなにはまったのか。
 ここで何かが起きている、「新しい風が吹く」と感じているからかもしれない。」

 それから、福田首相へのやんわりとした注文も忘れません。

福田首相のアフリカに関するリーダーシップで、ひとつだけ欠点がある。なぜアフリカの貧しい人たちにもっと支援すべきなのか、日本の国民に説明する政治的努力が足りないということだ。」

 最後に結びの言葉です。

「島国の人が世界に出航するとき、「帆」は知的好奇心で、「風」は他者への思いやりだ。私はこの風が、日本に吹いているのを感じる。それは、アフリカに向けて吹いている。」

 何とも美しく心に響く言葉です。日本人の心をくすぐるのに十分なパワーを持っています。U2の作詞を担当している「詩人」だからこそ、言葉にこれだけのパワーを与えることができるのでしょう。どんな政治家の言葉よりもボノのこの言葉は重い力を持っている気がします。

 もう20年も前になりますが、U2の「ヨシュア・トゥリー」を聴いたときの衝撃は忘れられません。

ヨシュア・トゥリー

ヨシュア・トゥリー

 殺伐とした砂漠の真ん中で魂の奥底から絞り出されたようなボノの声は、まだ学生だった私の心にもはっきりと何かを訴えかけてくれました。そのボノがいまや正義感に動かされて世界中でアフリカ支援を訴えているのですから、なんだか嬉しいやら頼もしいやらという気持ちにさせられてしまいます。

 日本のスターにも、こんな広い視野を持って世界中に訴えかけられる方が出てきてくれたら嬉しく思います。