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映画、書評、ジャズなど

LAILA BIALI TRIO@COTTON CLUB

http://www.lailabiali.com/
 カナダのピアニスト&シンガーのライラ・ビアリのライブを鑑賞してきました。スザンヌ・ヴェガと共にかつて来日したことがあるようですが、今回はバンドのリーダーとして初めての日本公演ということになります。

 ライラ・ビアリは、クリス・ボッティが賞賛しているというのが売りになっているようですが、クリス・ボッティもちょうどブルーノート東京でライブを開催しているところですね。実は本当はクリス・ボッティのライブの方を聴きたかったのですが、どうやら大人気のようで席がとれなかったので、今回はライラ・ビアリのライブを聴くことにした次第です。

 しかし、正直、このライブはかなり“当たり”でした。ライラのピアノ演奏の素晴らしさもさることながら、その囁くような歌声に惚れ込んでしまいました。ノラ・ジョーンズのような雰囲気を持った癒される声です。

 最近発売の「from sea to sky」から「Ice Cream」、「Secret Heart」、「Stolen Heart」といった曲が演奏されました。

From Sea To Sky

From Sea To Sky

 定番の「Nearness of You」ではグッとくるものがありました。

 最も意外な選曲だったのは、アンコールの「Blackbird」です。これはビートルズホワイトアルバムに収録されているポール・マッカートニーの短い有名な曲ですが、この曲をライラの歌声で聴くとこれがまた最高なのです。ビートルズの演奏ももともとアコースティックなものですから、ジャズには向いているのかもしれません。この曲の演奏を聴いただけでも満足できる内容のものでした。

 ライラ・ビアリはまだ日本ではあまり知名度はありませんが、そのステージには十分な素質が感じられました。いずれ、安定した人気を博するようになるに違いありません。

 それにしても、カナダには随分才能あるジャズ・ミュージシャンが多く集まっているようです。先日亡くなったオスカー・ピーターソンもそうですが、来週はカナダのサックス・プレイヤーのグラン・スチュワートの公演があります。カナダという国は多くの民族が集まる多民族国家ですが、先日取り上げたオランダについても言えるのですが、やはりジャズというのは自由な空気にマッチした音楽なのだなぁと改めて感じました。

 ライラ・ビアリも大変伸び伸びとしたミュージシャンです。今回のライブの一番良かった点も、とにかくライラが楽しそうに演奏していたことです。各曲の出だしで、にこやかにドラマーにほほえみかけながらリズムを合わせているライラの表情になんだか癒されてしまいました。