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時は1936年、フッカー(ロバート・レッドフォード)ら詐欺師たちのグループが、町である人物からまんまと金をだまし取ることに成功する。しかし、だまし取ったお金の額がやけに大きい。実は、だました相手は賭博を取り仕切る大組織の親分ロネガンの子分で、賭博で得た利益を親分のところに運ぶ途中だったのだ。案の定、一緒に詐欺をやったルーサーはロネガンの一味によって殺された。
仲間のルーサーを殺されたフッカーは、生前のルーサーから紹介された超一流の詐欺師コンドルフ(ポール・ニューマン)のところへ赴き、コンドルフの力を借りて詐欺によってロネガンに復讐することとなる。
ここから、ロネガンを貶めるための壮大な計画が遂行される。まず、ロネガンがシカゴ行きの列車の中でポーカーに興じるとの情報をつかんだことから、コンドルフがポーカーの輪に入り込み、いかさまによってロネガンをやっつける。しかも、事前にロネガンの財布を抜き取っていたので、ロネガンは負けたお金が払えず、大恥をかくことになる。
そんなロネガンの下をフッカーが訪ねていき、実はコンドルフはいかさまをしていたのだと伝える。そしてフッカーは、コンドルフの経営するノミ屋でいかさまをして、コンドルフを陥れる嘘の計画を、ロネガンに持ちかける。競馬の結果を伝える電信を遅らせることによって、事前にレースの結果を入手し、確実に当たるように仕組もうというものだった。
その頃、コンドルフらは、ロネガンをはめるために、急ごしらえのノミ屋を築いていた。ロネガンは何度かテストで試していかさまがうまくいくことを確認した上で、いよいよ莫大な額を賭けようということになる。
しかし、詐欺師コンドルフの活発な動きにFBIが目をつけ始める。FBIはコンドルフがロネガンに詐欺を働く現場を押さえて、コンドルフを引っ捕らえようとする。フッカーはFBIの捜査官から、コンドルフの計画を教えてもらえればフッカーの罪を見逃してやると持ちかけられる。
当日、ロネガンは予定どおり莫大な金をレースに賭ける。そのとき、FBIの捜査官らがコンドルフのノミ屋に踏み込む。フッカーに裏切られたことに気づいたコンドルフは、フッカーを背後から撃つ。コンドルフもFBIの捜査官に撃たれて倒れる。意表をついた騒ぎに慌てたロネガンは、賭け金を取り返すこともできないまま、現場から連行された。
コンドルフとフッカーは死んでしまったのか、、、と思いきや、実はここからが大どんでん返し。FBIが踏み込んできたのは、コンドルフが仕組んだ芝居だったのだ。こうして、コンドルフとフッカーは、詐欺によって仲間の仇を討つことに成功したのだった・・・。
本当に心の底から関心してしまうくらいによくできたストーリーです。ラストに大どんでん返しという設定は、それまでのストーリーを台無しにしてしまうことが往々にしてあるのですが、本作品では、そうした違和感は全くありません。
ロネガンがまんまと騙されたというだけでなく、映画を見ている我々自身が思わず「騙された!」と声を上げてしまいたくなる、、、それほどラストへのストーリーの持って行き方が絶妙なのです。
それにしても、ポール・ニューマンはかっこいい。そして、スコット・ジョプリンが演奏する有名な主題曲を始めとする軽快な音楽が、映画のほのぼのとした空気を作り上げています。
見事な映画という以外にこの映画を評する適当な言葉は見あたりません。