- 出版社/メーカー: ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
- 発売日: 2007/12/13
- メディア: HD DVD
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記憶を失った元CIA工作員のジェイソン・ボーン(マット・デイモン)が、インドでCIAの追跡を受け、同乗していた恋人マリーが死んでしまう。同じ頃、CIAのパメラ・ランディ(ジョアン・アレン)は、CIAの公金横領の調査を行っている最中に、部下の工作員を何者かによる爆発によって失う。ランディは、その爆発現場に残っていた指紋から、「トレッドストーン計画」の存在に突き当たり、その指紋が「トレッドストーン計画」に関わっていたボーンのものであることを知る。しかし、現場に残されたボーンの指紋は、ボーン犯人に陥れようとした者による陰謀によるものだった。
自らの部下を失ったランディはボーンを執拗に追いつめようとするが、ボーンは自らに課せられている嫌疑には身に覚えがない。ボーンは、ランディが自分を追っていることを突き止め、爆発が起こったとき自分はインドにいたことを知らせようとする。
ボーンは、CIAにいた時分にロシア人の夫妻を殺害していたことを断片的に記憶していたが、その件は、妻が夫を殺して自殺をしたこととされていた。ボーンはその夫妻に娘がいたことを思い出し、その娘の元を尋ね、真実を伝える・・。
この映画の大きな魅力は、ボーンの緻密で無駄のない完璧な行動です。マット・デイモンはこういう緻密な計算の元に完璧に行動する<天才>の役が本当にしっくりきます。一見冷徹そうに見えるものの、かといって内面には温かい面を持っている、そんな雰囲気がその風貌から伝わってきます。
この映画の見所の1つは、ボーンが殺し屋に追跡されるカーチェイスのシーンでしょう。比較的長い時間カーチェイスのシーンが続くのですが、決して飽きさせないだけの十分な迫力があります。トンネルの中で車同士が側面を激しく接触させたり、トンネルの側壁に擦れて火花を散らすようなカーチェイスのシーンは一体どこで撮影したのでしょうか??
この手のアクション物はストーリー展開に無理がある場合が多いのですが、この映画には、そうした違和感を感じることはほぼありません。ボーンの過去の記憶と現在の時点での様々な動きが見事にかみ合っていく展開には脱帽です。
続きを早く見たいと思わせる結末もよくできています。
早く「ボーン・アルティメイタム」が見てみたくなりました。