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ハリウッドの大女優アナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)は、イギリス滞在中にノッティングヒルの旅行関係専門の本屋にふと立ち寄ったが、その店主を務めていたのがウィリアム(ヒュー・グラント)だった。ウィリアムは、その立ち寄った女性がアナであることにすぐに気がつくが、その後、ジュースを買いに出かけた帰りに、曲がり角でアナにぶつかってしまい、その衣服を汚してしまう。ウィリアムはアナの衣服を洗うために、アナを自宅に招くが、ウィリアムの親切心に惚れたアナは突然ウィリアムにキスをする。こうして、2人のアンバランスな恋愛が始まっていく。
ウィリアムは、私的なパーティーにアナを招待するなどして関係を深めていったが、アナのかつての恋人が突然イギリスにやってきて、2人は一度バラバラになってしまう。
その後、2人は再びよりを戻すことになるが、アナの昔のヌード写真が新聞に掲載されてしまい、アナは逃げるようにしてウィリアムの家に隠れていた。しかし、翌日の朝起きてみると、ウィリアムの自宅は記者たちに囲まれており、アナは情報が漏らされたことに激怒し、2人は再び離ればなれになってしまう。
しかし、アナを忘れられないウィリアムは、アナがイギリスに撮影に来ていることを知ると、撮影現場に赴くものの、結局、ウィリアムはアナと付き合うことを断念してしまう。
だが、ウィリアムはアナからの告白を拒絶したことを後悔し、アナが帰国する直前の記者会見に記者として潜り込み、自らアナに対して、相手の男性がやり直したいと言ったらどうするかと質問する。返事はもちろん付き合うという趣旨だった。アナは、永遠にイギリスに滞在し続けることを決意する・・・。
どこかで聞いたことがある話だと思ったら、それは『ローマの休日』であることにすぐに気がつきました。『ローマの休日』は、ハイクラスの女性と庶民の男性がふとしたことで知り合い、疑似恋愛を繰り広げるというストーリーでしたね。
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2つの映画とも、通常あり得ないような偶然の出会いがあって、恋愛(のような)状況が開始する点では共通しているのですが、『ローマの休日』は、出会いに至るシチュエーションにも説得力がありましたし、エンディングについても、結局恋愛として実ることはなかったにせよ、ハッピーな終わり方をするという点がとても好感が持て、見終わった後大変清々しい気持ちになりました。
他方、『ノッティングヒルの恋人』では、まず出会いのシーンの不自然さが否めず、しかも、なぜアナの方がウィリアムに惚れたのかについて説得力が感じられませんでした。したがって、なぜアナがウィリアムに執拗にこだわるのか?という思いがつきまとってしまい、最後まで登場人物に感情移入できなかった、というのが私の正直な感想です。
ただ、やはりジュリア・ロバーツという女優さんは、にっこりと微笑むだけで画面全体に満開の花が咲いたような雰囲気が漂うオーラを持っており、見終わった後は大変清々し気持ちになれました。