- 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
- 発売日: 2006/12/14
- メディア: DVD
- 購入: 1人 クリック: 14回
- この商品を含むブログ (17件) を見る
夫と離婚間近のレジーナ(オードリー・ヘップバーン)は、フランスのスキー場でピーター(ケーリー・グラント)に声をかけられる。レジーナはパリに帰ると、夫チャールズはアパートの家財をすべて売却し逃亡する途中に列車から突き落とされて死んでしまったことを知る。
レジーナは米国大使館のバーソロミューと名乗る人物から、次のような話を聞かされる。レジーナの夫チャールズは、かつて米国のCIAの前身の戦略事務局の一員で、ドイツ軍陣地に潜入して25万ドルの金塊をフランスの地下組織へ移送する任務を負っていた5人のメンバーの1人であった。しかし、5人は金塊を盗み、それを地中に埋め、終戦後に山分けをするつもりだった。レジーナの夫チャールズは、その25万ドルを掘り出して逃亡しようとしたため殺された。そして、25万ドルは米国政府に返還されるべきものだ、と。
レジーナは、パリに戻った後も、スキー場で知り合ったピーターと密な関係となるが、実はピーターが彼らの仲間であり、そして、ピーターとは異なる名前で呼ばれていることを知る。レジーナはピーターが単に金目当てで近づいてきたのではないかとも疑うようになる。
金塊を盗んだメンバーは、レジーナが25万ドルを持っていると考え、25万ドルを渡すよう迫るが、レジーナには身に覚えがない。メンバーは次第に互いに25万ドルを隠し持っているのではないかと疑心暗鬼になり、次々とメンバーは殺されていく。
実は、25万ドルは“切手”の形で夫チャールズの遺品として残されていたこと。そして、米国大使館員であるとばかり思っていたバーソロミューは、実は金塊を盗んだメンバーの1人であり、仲間を次々と殺したのも彼だった。
そして、最後、レジーナが25万ドルを国家に返還しようと米国大使館に向かうと、そこには衝撃の事実が待ち受けていた・・・。
ヒッチコックばりのハラハラするような雰囲気が全体を通じて流れており、最後まで飽きさせません。『雨に唄えば』などのミュージカル映画を手がけてきたスタンリー・ドーネン監督の作品だけあって、ストーリー展開の小気味よさはピカイチです。
そして何と言っても、ヘップバーンの魅力が存分に発揮されています。個人的にはヘップバーンといえば『ローマの休日』なのですが、こういう少し大人の怪しげな役柄も抜群に似合います。
正にサスペンス映画の最高傑作です。