- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 1990/03/21
- メディア: VHS
- この商品を含むブログ (1件) を見る
一昔前の典型的な刑事アクション映画といった感じですが、2人の刑事の心の交流が巧みに描かれており、最後まで飽きずにそこそこ楽しめます。
冒頭、娼婦が高層ビルから転落して死亡するというショッキングなシーンで始まりますが、この事件の背景が徐々に明らかになっていきます。この事件の捜査には、ダニー・クローヴァー演じる黒人刑事のロジャー・マートフが当たることになるが、この捜査に当たるために配属されてきたのが、メル・ギブソン演じる自殺願望を抱くマーティン・リッグスだった。そして、転落して死亡した娼婦は、マートフのベトナム戦争でのかつての戦友で今は銀行家のマイケルの娘だったことが明らかとなり、しかも、娘の死亡はマイケルが関与する麻薬取引に関わるものであった。マートフとリッグスは共に麻薬取引集団と戦い、スリリングなアクションシーンが繰り広げられる。マートフも最後は自殺願望を捨て去ることができた・・・。
それにしても、一時の多くのアメリカ映画にはベトナム戦争の影が色濃く反映しています。この映画は1987年に作成されたものですが、この時期に至っても、ベトナム戦争の影響を引きずっていたということなのでしょう。
戦後の日本映画にも戦争未亡人や帰還兵などを扱ったものが多く見られ、第二次世界大戦の影を強くひきずっていますが、やはり戦争というのは、戦った戦争当事国の人々の深層に長い間にわたって深く刻み込まれるということなのでしょう。