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映画、書評、ジャズなど

草間彌生 わが永遠の魂

kusama2017.jp 国立新美術館で開催されている草間彌生展を鑑賞してきました。 平日でしたが、比較的混雑しており、特にグッズの販売レジには長蛇の列ができていました。 草間彌生といえば、今でこそ、文化勲章を受章され、可愛らしいポップカラーの水玉模様…

森本あんり「反知性主義」

反知性主義: アメリカが生んだ「熱病」の正体 (新潮選書) 作者: 森本あんり 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/02/20 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (28件) を見る アメリカにおけるキリスト教の歴史をたどりつつ、「反知性主義」の歴史をたど…

クリスチャン・ボルタンスキー展@東京都庭園美術館

久々に、東京都庭園美術館に足を運びました。 ちょうど、クリスチャン・ボルタンスキー展が開催されていました。 ボルタンスキーといえば、4年ほど前に豊島に展示されている「心臓音のアーカイブ」を見たことがあり、その異次元に迷い込んだ感覚が強烈に印…

アート探訪

今日は久しぶりにアートを駆け足で巡りました。 最初に行ったのは、上野の国立西洋美術館の『カラヴァッジョ展』です。 caravaggio.jp 先日、世界遺産への登録が大きく前進したル・コルビュジエが建築した国立西洋美術館で開催されています。宗教画のオンパ…

ミュージカル「手紙」

ミュージカル『手紙』 歌おうメリークリスマス 久しぶりにミュージカル作品の鑑賞ということで、新国立劇場の小劇場にて『手紙』を鑑賞してきました。原作は東野圭吾氏の小説で、かつて映画化されています。 両親を亡くした兄弟、剛志と直貴。弟の直貴は大学…

ニキ・ド・サンファル、フランク・ゲーリー、村上隆

ニキ・ド・サンファル展 文化の日の今日は、六本木界隈の展覧会巡りでした。 まずは、国立新美術館のニキ・ド・サンファル展です。 www.niki2015.jp 若い頃の神経衰弱の療法として絵を描き始めたことをきっかけに芸術家の道を歩み始めた美術家で、独特の女性…

オスカー・ニーマイヤー展@東京都現代美術館

東京都現代美術館で開催されているオスカー・ニーマイヤー展を見てきました。 www.mot-art-museum.jp ニーマイヤーといえば、ブラジリアの数々の建造物を設計したことで知られており、このブラジリアは1987年に世界遺産に登録されています。 ブラジリア…

グエルチーノ展@国立西洋美術館

外もようやく暖かく春の陽気となってきましたが、そんな中、もうすぐ花見の季節を迎えるであろう上野公園にある国立西洋美術館に、グエルチーノ展を鑑賞してきました。http://www.tbs.co.jp/guercino2015/ グエルチーノが生まれ育ったイタリアのチェントとい…

レイ・オルデンバーグ「サードプレイス」

サードプレイス―― コミュニティの核になる「とびきり居心地よい場所」作者: レイ・オルデンバーグ,マイク・モラスキー(解説),忠平美幸出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2013/10/26メディア: 単行本この商品を含むブログ (8件) を見る 本書は第一版が19…

金沢ジャズストリート2014

今年も金沢ジャズストリートの季節がやってきました。9月13日から15日の3日間の日程で開催されました。昨年はあいにくの天気で、せっかくの屋外ライブが屋内会場に変更になったりしてしまいましたが、今年は3日間とも好天に恵まれました。ジャズフェ…

やなせたかし氏死去

大変残念なニュースです。 アンパンマンの正義については、6年前にこのブログでも取り上げさせていただきましたが、ヒストリー・チャンネルの番組を見て、やなせ氏の正義に対する捉え方に強烈な感銘を受けたことを覚えています。以下の記事をご参照いただけ…

岡本太郎「今日の芸術」

今日の芸術―時代を創造するものは誰か (光文社知恵の森文庫)作者: 岡本太郎出版社/メーカー: 光文社発売日: 1999/03メディア: 文庫購入: 12人 クリック: 126回この商品を含むブログ (141件) を見る 岡本太郎氏が1954年に著したモダンアート論ですが、今…

金沢ジャズストリート 2・3日目

続いて金沢ジャズストリート2日目についての報告です。 この日は残念ながら台風接近中のため、朝から小雨がぱらつくあいにくの天候。雨天モードに切り替えられ、屋外でのステージが中止となり、屋外に移されての開催になりました。 MASARA ホールでの…

金沢ジャズストリート2013 1日目

今年も金沢ジャズストリートの季節がやって来ました。 http://kanazawa-jazzstreet.jp/ 初回ら毎回訪れ、今年で5回目になりますが、年々じわじわとバージョンアップしてきており、今年は巨匠チック・コリアやダイアン・リーヴスを呼ぶまでに発展してきまし…

大竹伸朗3PROJECTS

今、四国で大竹伸朗さんの3つのプロジェクトが同時に行われています。丸亀市猪熊弦一郎現代美術館で行われている『ニューニュー』、高松市美術館で行われている『憶速』、そして瀬戸内国際芸術祭2013の一環として女木島で展示されている『女根』です。 …

アンドレアス・グルスキー展@国立新美術館

http://gursky.jp/ 国立新美術館 THE NATIONAL ART CENTER, TOKYO 六本木の国立新美術館で「アンドレアス・グルスキー展」の内覧会が開催されましたので、行ってきました。グルスキーはドイツの写真家で、今回の展覧会は日本では初めてだそうです。 作品は写…

宇野常寛「日本文化の論点」

日本文化の論点 (ちくま新書)作者: 宇野常寛出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2013/03/05メディア: 新書購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (23件) を見る 本書は30代の評論家による日本文化論ですが、主にネット社会が現代社会に及ぼす影響を…

リロイ・ジョーンズ「ブルース・ピープル」

ブルース・ピープル?白いアメリカ、黒い音楽 (平凡社ライブラリー)作者: リロイ・ジョーンズ(アミリ・バラカ),飯野友幸出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2011/02/12メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 2回この商品を含むブログ (10件) を見る アメ…

藤浩志・AAFネットワーク「地域を変えるソフトパワー アートプロジェクトがつなぐ人の知恵、まちの経験」

地域を変えるソフトパワー アートプロジェクトがつなぐ人の知恵、まちの経験作者: 藤浩志,AAFネットワーク,影山裕樹出版社/メーカー: 青幻舎発売日: 2012/12/25メディア: 単行本(ソフトカバー) クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 今、地域の…

会田誠展@森美術館

六本木の森美術館で会田誠展を鑑賞してきました。 とにかく、最初から最後まで衝撃を受けっぱなしです。美少女をモチーフとした性描写あり、戦争を題材とした重厚な作品あり、仕事に追われるサラリーマンを揶揄する作品あり、とあらゆる社会問題に対して強烈…

エリック・ワイナー「世界しあわせ紀行」

世界しあわせ紀行作者: エリック・ワイナ―,Eric Weiner,関根光宏出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2012/10/24メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (9件) を見る 原題は“THE GEOGRAPHY OF BLISS”。著者が世界各国でフィールドワークを行い、…

West-Eastern Divan Orchestra/Barenboim「The Ramallah Concert・Knowledge Is The Beginning」

ラマラ・コンサート [DVD]アーティスト: ウエスト・イースタン・ディヴァン・オーケストラ出版社/メーカー: ワーナーミュージック・ジャパン発売日: 2006/05/24メディア: DVD クリック: 11回この商品を含むブログ (3件) を見る ピアニストであり指揮者でもあ…

金沢JAZZ STREET 2012

今年も金沢JAZZ STREETにやってきました!今回で4回目ですが、毎年レベルアップしている感があります。来場者数は第1回が4日間で8万人、第2回が3日間で9万人、第3回は天候に恵まれず3日間で6万人でしたが、今年は天気にも恵まれ、フェス…

Chim↑Pom「芸術実行犯」

芸術実行犯 (ideaink 〈アイデアインク〉)作者: Chim↑Pom(チン↑ポム)出版社/メーカー: 朝日出版社発売日: 2012/07/07メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 17回この商品を含むブログ (20件) を見る 先日、金沢の21世紀美術館を訪れた際、『ソンエリュミエ…

セザンヌ展&エルミタージュ美術館展@国立新美術館

国立新美術館で、大きな展覧会が同時開催されています。今回は短時間でざっと巡ってみましたが、多くの素晴らしい作品が展示されていました。 セザンヌ展 セザンヌは後期印象派として知られる画家で、残した絵は、風景画からお皿にリンゴがのせられた絵まで…

青木保「「文化力」の時代」

「文化力」の時代――21世紀のアジアと日本作者: 青木保出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2011/12/23メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 元文化庁長官で、現在国立新美術館の館長を務めておられる青木保氏による過去の論文をまとめた著作です。論文…

瀬戸内アート巡り

GWに瀬戸内のアートを巡りました。高松→豊島→犬島→直島→高松というコースを1日で廻るという強行軍です。前回は、2010年の瀬戸内国際芸術祭の際に直島を巡りましたが、それ以来2年ぶりの訪問です。 豊島 最初に訪れたのは豊島(てしま)です。かつては…

サントリーホール25周年記念 ガラ・コンサート

サントリーホールで年1回開催されるガラ・コンサートを鑑賞してきました。今回で25周年とのこと。 大人数の津軽三味線で幕があき、ウラディーミル・アシュケナージとヴォフカ・アシュケナージ父子によるラヴェルのピアノ演奏、日野皓正によるチャップリン…

藤子・F・不二雄ミュージアム

9月3日にオープンしたようですが、大きな反響を呼んでいます。 川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム 民主党政権は、このミュージアムについても「市営マンガ喫茶」などと低俗な批判を繰り広げるのでしょうか?? 今や日本のアニメやマンガは世界に対して大…

バレンボイムの平和活動

先日、ダニエル・バレンボイムが韓国と北朝鮮が対峙する軍事境界線の近くでコンサートを開いたとの記事を目にしました。 軍事境界線近くで平和願う演奏会 8月16日 4時5分 韓国と北朝鮮が対じする軍事境界線の近くで、15日夜、イスラエルとアラブ諸国の音楽…

NHK ETV特集「鯨の町に生きる」

和歌山県太地町の鯨漁師たちの思いをまとめたドキュメンタリー番組を見ました。 【ETV特集】「鯨の町に生きる」7/24(日)夜10時 反捕鯨団体の執拗な抗議活動を受ける中で、鯨漁と真剣に向かい合う漁師たちやその家族たちの苦悩が大変よくまとまっていま…

タイラー・コーエン「創造的破壊―グローバル文化経済学とコンテンツ産業」

創造的破壊――グローバル文化経済学とコンテンツ産業作者: タイラー・コーエン,田中秀臣,浜野志保出版社/メーカー: 作品社発売日: 2011/05/27メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 55回この商品を含むブログ (25件) を見る アメリカのジョージ・メイソン大学…

岡倉天心「東洋の理想」

東洋の理想 (講談社学術文庫)作者: 岡倉天心出版社/メーカー: 講談社発売日: 1986/02/05メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (23件) を見る 震災復興を考える中で、東洋と西洋の対比という視点に改めて関心を抱いています。その観点…

クリエイティブ空間・倉敷美観地区

今回、倉敷まで足を伸ばしてみました。前回赴いたのは修学旅行のときですから、本当に久しぶりの再訪です。均質で古風な街並みと情緒溢れる水辺が印象に残っていました。 倉敷はもともと江戸時代は米の積み出し港として栄え、幕府の天領として代官所が置かれ…

震災と日本人の自然観

大地震と大津波の発生から2週間が経過しました。福島第一原発の状況が依然として予断を許さない状況にあるため、なかなか復興に向け本腰が入らないのがもどかしい状況です。また、被災者の方々の避難所生活が長引くことによる多面的な影響が大変心配です。…

谷崎潤一郎「陰翳礼讚」

陰翳礼讃 (中公文庫)作者: 谷崎潤一郎出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1995/09/18メディア: 文庫購入: 26人 クリック: 180回この商品を含むブログ (222件) を見る 陰翳に対するスタンスを通じて日本と西洋の美意識を論じたとされる谷崎潤一郎のあまりに…

大竹伸朗「既にそこにあるもの」

既にそこにあるもの (ちくま文庫)作者: 大竹伸朗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2005/04メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 35回この商品を含むブログ (49件) を見る 直島の有名な銭湯や歯医者を改造したアートを創り出すなど、日本の現代アート・シーン…

坊ちゃん劇場@愛媛

愛媛には「坊ちゃん劇場」というきらりと光る演劇の場があります。松山市内から車で30分程度走った東温市というところのショッピングモールの隣に位置しています。 坊っちゃん劇場 - BOTCHAN THEATER この劇場では、専属の劇団がロングラン公演を行ってい…

ところミュージアム@大三島

しまなみ街道の途中の大三島に、こじんまりとした素敵なミュージアムがあります。 所敦夫さんという横浜市在住の元会社経営者の方が建てられたミュージアムだそうです。 瀬戸内海に面した斜面に建てられており、いくつかの現代美術の作品が展示されています…

東浩紀編「日本的想像力の未来 クールジャパノロジーの可能性」

日本的想像力の未来?クール・ジャパノロジーの可能性 (NHKブックス)作者: 東浩紀出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2010/08/26メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 17人 クリック: 212回この商品を含むブログ (31件) を見る 今年3月に開催さ…

鳴海邦硯「都市の自由空間」

都市の自由空間―街路から広がるまちづくり作者: 鳴海邦碩出版社/メーカー: 学芸出版社発売日: 2009/10/15メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 都市空間を「イエ的な空間」と「ミチ的な空間」とに分け、後者を「自由空間」と呼…

「俳句甲子園」が面白い!

松山市では毎年、各地から高校生が集まって「俳句甲子園」が開催されています。 http://www.haikukoushien.com/ 与えられたテーマで各チームが俳句を作成し、それぞれの俳句について、互いに討論を行い、最終的に審査員が勝敗を判定します。初日の予選は松山…

瀬戸内国際芸術祭2010〜直島へ

四国に来てどうしても行ってみたいところがありました。それは、ベネッセ・コーポレーションが総力を挙げて美術館を中心とする観光スポットを構築した直島です。中でも「地中美術館」は、人口3400人の島において年間34万人の集客を誇る一大観光スポットです…

マネとモダン・パリ

東京駅近くに新しくオープンした三菱一号館美術館に行ってきました。 レンガ作りのモダンな洋館にある美術館は、端正でこじんまりとした中庭を持ち、大都会のど真ん中にあるという事実を一瞬忘れさせる魅力を持った空間です。 ここで4月から「マネとモダン…

マイク・モラスキー「ジャズ喫茶論」

ジャズ喫茶論 戦後の日本文化を歩く作者: マイク・モラスキー出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2010/02/27メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 29回この商品を含むブログ (11件) を見る 本書は日本文化をジャズという切り口から研究するアメリカ人研究者マ…

レヴィ・ストロース死去

【ロンドン=鶴原徹也】20世紀を代表する文化人類学者でフランス現代思想の「最後の巨人」だった、クロード・レビストロース氏が10月30日、仏東部リニュロール村の別荘で死去した。100歳だった。親族による密葬を経て、同氏の著作の出版社などが3…

広義の文化政策 不可欠な軸

9月25日の読売新聞朝刊で、慶応大の渡辺靖教授が民主党の文化政策について興味深い指摘をされています。 民主党が予算の無駄遣いの象徴として批判してきた「アニメの殿堂(国立メディア芸術総合センター)」の建設中止を、川端達夫文部科学相が表明した。…

蓑豊「超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦」

超・美術館革命―金沢21世紀美術館の挑戦 (角川oneテーマ21)作者: 蓑豊出版社/メーカー: 角川書店発売日: 2007/05メディア: 新書購入: 1人 クリック: 66回この商品を含むブログ (53件) を見る 先日の金沢市の訪問で足を運んだのが、本書のテーマである金沢2…

「アニメの殿堂」 文化政策のあり方を問え(8月10日付・読売社説)

少し前になりますが、8月10日の読売新聞の社説にて、国立メディア芸術総合センターについて取り上げられていました。 http://www.yomiuri.co.jp/editorial/news/20090809-OYT1T00987.htm 本社説では、メディア芸術総合センターの是非についてはっきりと明…

井上ひさし「ボローニャ紀行」

ボローニャ紀行作者: 井上ひさし出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/02メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 13回この商品を含むブログ (20件) を見る 近年はやりの創造都市といって真っ先に取り上げられるのがイタリアのボローニャです。ミートソース発…